もし今、
「来月から毎日出社してください」
と言われたら、私はたぶん転職を考えると思う。
それくらい、今の生活はフルリモート勤務を前提に成り立っている。
地方に住みながら東京の会社で働く私。
フルタイム勤務で、管理職。
小学生二人と保育園児一人を育てながら働いている。
「フルリモートなんて楽そう」
と言われることもある。
でも実際はそんなことはない。
むしろ大変なこともたくさんある。
それでも私がフルリモート勤務を選び続ける理由を書いてみようと思う。
もともとはパート勤務だった
今でこそフルタイム勤務をしているけれど、最初からそうだったわけではない。
むしろ私は、
「子どもが生まれたら母親は家庭優先で働くもの」
だと思っていた。
フルタイム勤務なんて一部の恵まれた人だけ。
現実的なのはパート勤務か時短勤務。
そんな考えだった。
長男を出産したあとに就職した会社でも、最初は週4日・1日6時間のパート勤務からスタートした。
扶養内に収まるように勤務時間を調整しながら働いていたし、それが普通だと思っていた。
ところが、仕事を続けるうちに少しずつ状況が変わっていく。
週4日勤務から週5日勤務へ。
パートから時短正社員へ。
そして最終的にはフルタイム正社員になった。
働くこと自体は好きだったので、フルタイム勤務も苦ではなかった。
でも、生活は本当に大変だった。
フル出社時代は毎日が時間との戦いだった
当時はフル出社だった。
会社までは車で片道40分。
往復すると1時間20分になる。
今思えば、この通勤時間はかなり大きかった。
さらに、一時期は長男と次男が別々の保育園に通っていたことがある。
旦那と送迎を分担できる日は良かった。
でも勤務の都合で難しい日もある。
そんな日は私が一人で二か所の保育園を回っていた。
始業時間の一時間半前には家を出る。
一か所目へ送る。
そこから二か所目へ向かう。
二人を送り届けたら、そのまま会社へ向かう。
朝からすでに疲れていた。
仕事が終われば今度はお迎え。
帰宅したら家事と育児。
毎日が時間との戦いだった。
当時はそれが当たり前だと思っていたけれど、今振り返るとよくやっていたなと思う。
フルリモート勤務を経験して考え方が変わった
コロナ禍をきっかけに、在宅勤務を経験することになった。
最初は慣れなかった。
家で仕事なんてできるのだろうかと思っていた。
でも、しばらく続けてみると生活が大きく変わった。
通勤時間がなくなった。
朝の余裕が増えた。
夕方の余裕も増えた。
それまで当たり前だと思っていた移動時間が、実はかなり大きな負担だったことに気づいた。
そして何より、
「子育てしながら働き続けるなら、この働き方がいい」
と思うようになった。
小学校に上がってから実感したフルリモートのありがたさ
長男が小学校へ入学してから、フルリモート勤務のありがたさをより強く感じるようになった。
学校の面談。
家庭訪問。
参観日。
療育や放課後等デイサービスとの連携。
子どもが大きくなれば楽になると思っていたけれど、実際はそうでもない。
保育園とは違う大変さがある。
特に長男は支援級に在籍していることもあり、学校とのやり取りも多かった。
一年生の頃は、帰ってくるはずの時間になっても帰ってこなくて慌てたこともある。
下校中に違う方向へ行ってしまったこともあった。
溝に落ちて学校から連絡が来たこともあった。
もちろん会議中なら対応できない。
でも、自宅で仕事をしていたからすぐに動けた場面は何度もあった。
フルリモートは楽ではない
ここまで読むと、フルリモート勤務は良いことばかりに見えるかもしれない。
でも実際は違う。
大変なこともたくさんある。
特に我が家の場合、一番大変なのは子どもたちが私の仕事を理解してくれないことだ。
私は毎日家にいる。
だから子どもからすると、
「お母さんは家にいる人」
になる。
会議中でも話しかけてくる。
集中して作業していても話しかけてくる。
「今仕事中だから後にしてね」
と言っても、
「でも今聞いてほしい」
となる。
たぶん子どもたちからすると、家にいる以上、対応できると思っているのだと思う。
特に三男はまだ小さいので容赦がない。
仕事中だからあとで、が通じない。
何年経っても、このあたりはなかなか難しい。
フルリモートだから仕事が楽なわけではない
フルリモート勤務だからといって、仕事が少ないわけでもない。
むしろ管理職になってからは仕事量も責任も増えた。
18時になったら終わり、なんて日ばかりではない。
保育園のお迎え時間が迫って焦ることもある。
旦那が先に帰宅して、
「まだ仕事終わってなさそうだな」
と察して迎えに行ってくれることもある。
家にいるから暇。
そんなイメージとは程遠い。
それでも私はフルリモート勤務をおすすめしたい
それでも私は、子育て中のお母さんにフルリモート勤務をおすすめしたいと思っている。
もちろん職種は限られる。
誰でもできる働き方ではない。
でも、もし選択肢があるなら一度は検討してみてほしい。
子育ては想像以上に時間が必要になる。
保育園の送迎。
学校対応。
面談。
病院。
療育。
放課後等デイサービス。
子どもが増えれば、その分だけ予定も増える。
そんな毎日の中で、通勤時間がないことは想像以上に大きい。
フルリモートだから続けられている
私はフルリモートだから楽をしているわけではない。
仕事も大変。
子育ても大変。
毎日バタバタしている。
でも、フルリモートだから続けられている。
フルタイム勤務も。
管理職も。
三兄弟の子育ても。
昔の私は、
「子どもがいたらフルタイム勤務なんて無理」
と思っていた。
でも働き方が変わると、選択肢は大きく変わる。
もし今、子育てと仕事の両立に悩んでいる人がいるなら伝えたい。
フルリモートは決して楽な働き方ではない。
それでも、子育てしながら働き続けたい人にとっては、とても心強い選択肢になると思う。