長男も次男も療育に通っていました。
だから三男が生まれたとき、私は少しだけ余裕がありました。
発達のことも多少は知っている。
療育がどんな場所かも知っている。
初めての子育てではない。
3人目だし、きっと大丈夫。
そんな気持ちがどこかにありました。
でも結果から言うと、三男は上の二人とはまったく違いました。
そして私は、上の二人の時には感じたことのない大変さに直面することになります。
正直、最初から疑っていた
長男も次男も療育経験があります。
だから私はずっと思っていました。
「遺伝的なものは絶対あるだろうな」
と。
もちろん三男がどう育つかは分かりません。
でも、上二人の経験がある以上、何もないとは思っていませんでした。
だから療育に対する抵抗感は最初からありませんでした。
むしろ、
「必要なら使えばいい」
くらいの感覚でした。
発達はむしろ順調だった
三男は成長が早い子でした。
体もどんどん大きくなる。
言葉も増える。
理解力も高い。
上二人と比べても、
「遅れている」
と感じることはほとんどありませんでした。
だから発達の面で心配していたわけではありません。
でも、別の意味で大変でした。
とにかく動く
本当に動きます。
止まりません。
走る、飛ぶ、登る、投げる、振り回す。
気づけばどこかへ行っています。
上二人もそれぞれ大変でした。
でも三男は種類が違いました。
危険なんです。
一瞬目を離したら道路へ向かう。
広い場所があれば全力で走る。
丸いものを見つけたら投げる。
長いものを見つけたら振り回す。
毎日がそんな感じでした。
1歳半健診で確信した
決定的だったのは1歳半健診でした。
会場には同じくらいの年齢の子がたくさんいました。
親のそばで座っている子。
おもちゃで遊んでいる子。
絵本を見ている子。
みんな思い思いに過ごしていました。
でも、うちの三男だけは違いました。
ずっと走っていました。
少しではありません。
本当にずっとです。
端から端まで走る。
また走る。
さらに走る。
止まらない。
その姿を見ながら、
「あ、相談しよう」
と思いました。
その場で相談を申し込んだ
長男の時は保育園から勧められました。
次男も保育園から相談がありました。
でも三男は違います。
私自身が相談を決めました。
その頃にはもう疲れていました。
正直、手に負えなかったんです。
だから健診の帰りにそのまま相談予約を取りました。
誰かに言われたからではありません。
私が助けてほしかったからです。
保育園では問題児扱いだった
保育園からも困りごとの話はありました。
でも療育を勧められていたわけではありません。
どちらかというと、
「手のかかる子」
という扱いだったと思います。
だから私から先生へ伝えました。
「療育に通う方向で市へ相談します」
と。
すると先生は少し驚いた様子でした。
「え?療育ですか?」
そんな反応だったのを覚えています。
でも上二人の話をすると理解してくれて、私の判断を尊重してくれました。
今では療育機関との連携について相談されることもあります。
長男とも次男とも違う
長男は切り替えが苦手でした。
次男は感情のコントロールが苦手でした。
三男はまた違います。
一番わかりやすいのが、眠い時です。
普通ならグズグズします。
機嫌が悪くなります。
泣きます。
でも三男は違います。
眠くなるとテンションが上がります。
異常に上がります。
ケラケラ笑いながら走り回る。
ものを投げる。
飛び跳ねる。
人に突進する。
しかも全部楽しそう。
本人は最高にご機嫌です。
でも親から見ると、
「あ、これ眠いな」
と分かります。
機嫌がいいように見えて、実は限界。
だから余計に手に負えません。
療育に通っても大変なことは減らない
療育へ通い始めたからといって、急に楽になるわけではありません。
今も大変です。
今も走ります。
今も飛びます。
今も目が離せません。
しんどい日もたくさんあります。
正直、今でもどう向き合うのが正解なのか分からないことばかりです。
今も模索中
長男の時は、
「療育へ通って良かった」
と胸を張って言えます。
次男も、
「あの選択で良かった」
と思っています。
でも三男はまだ途中です。
現在進行形です。
答えはまだありません。
ただ一つ言えるのは、
療育を始めたことを後悔したことは一度もないということです。
三男の良さを伸ばしたい
三男には困りごともたくさんあります。
でも、それ以上に良いところもたくさんあります。
誰よりも好奇心旺盛で。
誰よりも全力で。
誰よりも楽しそうに生きています。
だから私は、
困りごとをなくすことよりも、
三男の良いところを伸ばしてあげたいと思っています。
療育はゴールではありません。
我が家にとっては、親子で少しでも生きやすくなるためのスタート地点です。
三男との付き合い方は、今も模索中。
たぶんこれからも試行錯誤の連続です。
でもそれも含めて、三男らしさなんだろうなと思っています。