支援級に入れなかった後悔より、入れて要らなかったねの方がいいと思った

支援級に入れなかった後悔より、入れて要らなかったねの方がいいと思った

長男が年長になった頃。

療育の話よりも頻繁に出てくるようになったのが、就学の話でした。

普通級にするのか。

支援級にするのか。

当時の私は、本当に悩んでいました。

今なら「長男は支援級で正解だった」と言えます。

でも、その結論にたどり着くまでにはたくさん迷いました。


支援級には正直抵抗があった

当時の私は、支援級についてほとんど知りませんでした。

だからこそ、

「特別なクラス」

というイメージが強かったと思います。

偏見を持たれないだろうか。

いじめられたりしないだろうか。

将来の進路に影響しないだろうか。

そんな不安ばかり考えていました。

療育に通うことは受け入れられても、支援級となると話は別でした。


療育の先生は答えを教えてくれなかった

就学前は療育の先生にも何度も相談しました。

でも先生は、

「支援級がいいですよ」

とも、

「普通級でも大丈夫ですよ」

とも言いませんでした。

療育機関の方針もあったと思いますが、基本的には親の選択を尊重するスタンスでした。

だから最終的に決めるのは私たち親です。

ただ、判断材料になるような話はたくさんしてくれました。

その中で今でも覚えている言葉があります。


「まずは小学校が怖くない場所、楽しい場所だと思えることが大事」


そして、


「無理をして背伸びをして、もし挫折してしまったらつらいですよね」


という話もしてくれました。

これは支援級を勧められたわけではありません。

あくまで考え方のひとつとして教えてもらった言葉です。

でも当時の私にはすごく刺さりました。

この考え方は今でも私の子育ての軸になっています。


小学校を見学して気持ちが傾いた

決定打になったのは小学校見学でした。

学区の小学校で、普通級と支援級の両方を見学させてもらいました。

実際に教室を見て、

子どもたちの様子を見て、

長男がそこにいる姿を想像しました。

そして思いました。


「あぁ、普通級はしんどそうだな」


と。


長男が安心している姿が想像できなかった

長男は切り替えが苦手です。

不安も強いです。

マイペースです。

わからないことを人に聞くのも得意ではありません。

普通級の授業を見ながら考えました。

もし授業でわからないことがあったら?

先生に質問できるだろうか。

周りと同じペースで進めなかったらどうするだろうか。

集団の中で一日過ごせるだろうか。

もちろん不可能ではなかったと思います。

でも安心して過ごしている姿がどうしても想像できませんでした。


周りからは「そこまでじゃない」と言われた

実は長男も、

「支援級に入れるほどではないんじゃない?」

と言われることがありました。

確かにそう見えたのだと思います。

日常会話もできます。

勉強も苦手ではありません。

好きなことなら驚くほど集中できます。

でも私は長男の苦手さも知っていました。

だから最後は周りの意見ではなく、自分の感覚を信じることにしました。


長男は支援級を選んだ

結果として長男は支援級からスタートしました。

そして振り返ると、本当に良かったと思っています。

学校を嫌いにならなかった。

先生を信頼できた。

困った時に助けてもらえた。

安心できる居場所があった。

まずはそれが何より大事だったと思っています。


次男の時はもっと悩んだ

次男の就学時はさらに悩みました。

長男よりも困りごとは減っていました。

社交性もあります。

普通級でも大丈夫そうでした。

周りからも、

「次男くんは普通級でいいんじゃない?」

と言われていました。

私自身もそう思う場面はたくさんありました。

それでも支援級を選びました。


私が決める時の基準

次男の時にずっと考えていたことがあります。

それは、


支援級に入れなかった後悔より、

入れてみて要らなかったねの方がいい。


ということです。

支援級から普通級へ移ることはできます。

でも逆は簡単ではありません。

そして何より、せっかく積み上げた自信を失う方が怖かった。

だから私は支援級スタートを選びました。


結果として次男は通常級へ移った

次男は1年間支援級で過ごしました。

その間に学校での様子を見て、

先生とも相談して、

療育の先生にも意見をもらって、

通常級でも大丈夫そうだと判断しました。

そして2年生から通常級へ移りました。

今では学級委員に立候補するくらい元気に学校生活を送っています。


支援級を選んで終わりではない

実は今も悩むことがあります。

長男は現在4年生です。

正直に言うと、私はそろそろ普通級へ移ってもいいのではないかと思っています。

今のところ、中学校では支援級を考えていません。

だからこそ、早めに普通級を経験してほしい気持ちもあります。

それに親としては、

もう少し友達が増えてほしい。

もう少し人との関わりが広がってほしい。

そんな思いもあります。

もちろん長男自身が一人で過ごすことを好む性格なのも分かっています。

それでも少し心配になることがあります。

だから何度か本人にも聞いています。

「普通級はどう?」

と。

でも返事はいつも同じです。


「支援級がいい」


本人は支援級を希望しています。

私としては普通級も経験してほしい。

でも無理に変えるつもりはありません。

長男にとって支援級は安心できる場所なんだと思います。

だから今は本人の気持ちを尊重しています。

このまま支援級かもしれません。

ある日突然、

「普通級へ行く」

と言い出すかもしれません。

それは本人にしか分かりません。


一方で次男は逆でした。

私の方が不安だったのに、

本人は早い段階から

「普通級へ行きたい」

と言っていました。

だから最終的には本人の希望を尊重しました。


支援級にもデメリットはある

もちろん支援級が万能だとは思っていません。

実際に感じるデメリットもあります。

  • 交流の機会が限られるため友達が増えにくい
  • 普通級との授業進度に差が出やすい
  • 複数学年合同のため授業中に「ちょっと待ってね」が発生する
  • 校外学習や宿泊行事などで担任が不在になることもある

支援級だからこその難しさはあります。


大事なのは普通級か支援級かではなかった

長男の就学前は、

普通級か支援級か。

そこばかり考えていました。

でも今は違います。

大事なのは所属するクラスではありません。

その子が安心して学校へ行けるか。

失敗しても大丈夫と思えるか。

学校が楽しい場所だと思えるか。

私はそこが一番大事だと思っています。

もし今、就学先で悩んでいる保護者の方がいるなら。

普通級か支援級かだけで考えなくてもいいと思います。

その子がどこなら安心して過ごせるのか。

どこなら笑顔で学校へ行けそうなのか。

我が家はそれを基準に考えました。

そして今のところ、その選択を後悔したことはありません。